2016年11月22日火曜日

初めてのソロキャンプ

この間、バイクで流行りの?ソロキャンプに行ってきました。

こう書くとさらっと簡単に行った感じがしますが、違います。
きっかけは覚えていませんが、2016年の9月くらいから、フツフツと「キャンプに行きたい」という謎の欲求が高まり始め、加えて「焚火がしたい」「火が見たい」「いや、もう火をつけたい、何か燃やしたい」という、若干危険を伴う欲望も起こり始めました。
これはどこかで発散しないと俺は放火魔になりかねないと危ぶみ、まずはデイキャンプからと家族を連れてBBQ広場に行ってきましたが、これが本当に楽しかった。
次はソロでテント泊キめたるでー!と、鼻息も荒くキャンプのスケジュールを調整しました。

当日朝、アマゾンでたっぷり買い込んだキャンプ用品をバイクに積み込んだところ。




過積載。
ネットを3Lサイズにしていたおかげでなんとか詰めてますが、パッキングに1時間かかりました。
この時点で「重心大丈夫かいな…」「ネットもげへんやろか…」など不安と雑念が起こり始め、加えて長時間の運転に対する緊張であまり楽しめない気持ちに。

しかし、もうキャンプ場は予約して押さえてあります。
ままよ!とセルを回して発進。



新青梅街道をひたすら瑞穂方面に走り、途中で右折して成木街道を目指す。
2車線だったのが1車線になり、そのうちセンターラインもなくなって、最後には上下左右3次元全方向にうねる峠道になりました。
峠道は、昼間でも山影になって日の当たらない箇所がいくつもあります。そういうところはたいてい、路面が濡れているので走行に気を使います。さらにどういう意図なのか、路面が縦方向に削られている舗装面があり、そういうところは足をとられまくるので本当に気を使いました。
車のスリップ防止なのかもしれませんが、バイクにとってあれは…ねえ…



というわけで到着。
材木屋さんが経営しているCAZUというキャンプ場です。
薪が使い放題ということで、盛大に燃して帰ろうという魂胆です。
バイクだと薪運べないしね…
料金はソロで3,000円なり。




テントを張っていい場所を聞いたら「決まってないです。どこでもいいですよ」と言われたので、林間サイトにテント張って火を起こしていたら、ずいぶん経ってから「ここはダメだよ!」と言われてしまった。
ソロは(河原の中なら)どこでもいい、ということだったらしい。のっけからケチがついて不安が高まる。とはいえ予約がいっぱいらしいし、居座るわけにもいかないので泣く泣く移動。
テントの移動は手伝ってもらえた。助かった…



河原は既に他の客でひしめきあっていました。
ちょっと想像と違う…
もっと広い場所でのびのびできるかと思っていたけど、至近距離でテントが張られているので、ちょっとした村っぽさがあります。
加えて河原もソロ専用というわけではないらしく、友達同士、カップル…といった具合にソロ客は少数派でした。
こっちは何もかも初めてなので、なるほど~こういう感じなのか~と気圧され気味。
ただ疲れてばかりもいられないので、テントに荷物を置いてバイクで近所のスーパーに買い物へ。



土地勘がないため、iphoneのナビが頼りです。
GoogleMapはたまに変な道を案内するので、ナビローというアプリを使いました。
が、やっぱり迷う…
山中のためか、GPSが入らないところがあって、案内にタイムラグがあったためです。
最後は立て看板を頼りに走ってスーパーにたどり着きました。
ここで食材を購入。
若干買いすぎる。



戻って、とりあえずポトフを作りました。
せっかく作ったけど、味も何もわかりません。
緊張が解けてないのと、周りが気になるのとで、ずっと雑念だらけ。
まさかこんなところまで来て人の目を気にすることになるとは思わなかった。
俺の笑顔は卑屈じゃないかい…俺は誤解されてはいないかい…(シェリー)



全くリラックスできないまま夜になりました。
火だけは燃していますが、下手なせいか頻繁に薪を投入しないと火を維持できず、
それ以外のことが何もできません。なのでテントの中の荷物も散らかったまま。
ずーっと動いてる。ずーっと何かやってる。
休めない。休むと火が弱まって、寒い。

うーん。楽しくないなぁ。

すごく素直な気持ちが漏れました。
楽しくない。楽しくないよこれは。
一番この気持ちを的確に表す言葉はなんだろうか。
つらい。
そうだわ。つらいわ。
すごく帰りたいけどもう夜です。クソーなんだよこれー。
もう腹も空いてなかったけどヤケクソになり、
残りの食材をメスティンで作ったポトフの残り汁に入れ火にかけました。
ウインナーもゆでて、網でパンを焼く。4つ全部焼いちゃう。
1つ残ってたじゃがいもは汁に入れるとメスティンの汚れがすごくなるので、
ちょっと濡らしてアルミホイルで包み炎の中へ投げ込んだ。
もうどうにでもなれだ!



そう思った瞬間、ちょっと肩の力が抜けた。
天気は快晴。見上げると満月が見えた。
焼きあがったパンにウインナーをはさんでムシャムシャやっているうちに、少しだけ
「来てよかったな」と思えるようになりました。
ウインナーがうまかっただけかもしれない。


さて、就寝です。
フフフ…こちとら寝袋の下に敷くマットと-15度対応の極寒仕様の寝袋を持ってきてるんじゃい!
寒さ、なんぼのもんじゃい!
と鼻息も荒く意気揚々とズボンとダウンジャケットを脱ぎ、寝袋に入る俺。


超さむーい。


「ひょっとして今外気温は-15度以下…?」
と思いましたが、馬鹿な…と思い直し、「寝袋を信じろ…!」と念じながら目を閉じる。


眠れませんでした。
真夜中に目が覚めました。
風呂以外で寒くて目が覚めるなんて何年ぶり?
風呂ならお湯を浴びれば解決だけど、ここは…
もう寝袋で温まった空気がガンガン外に逃げていくのが体感できる。
ダウンジャケットを上からかけて、ようやく「ぎりぎり寝られるかな」という感じになりました。
寝袋がマミー型で助かった。



翌朝。
子供が遊んでいる声で目が覚める。6時過ぎくらい?元気だなー子供…
寒いので薪を燃そうとするが、河川敷で湿気がすごいせいかなかなか火がつかない。
ようやくついたところで、急いでホットケーキミックスに卵と牛乳を入れてまぜるが、その間に火が弱くなる。
やっぱり薪で調理はほとんど無理だな~。木炭を少しでも持って来ればよかった。
火を回復させたところで焼き始めるが、今度は火が強すぎて外はまっ黒、中はトロトロという新食感に。うーん難しい。



朝飯も終わって、11時撤収という話だったのでぼちぼち片付けながらやってましたが、荷物を一時的に退避できる場所がないため片付けが遅々として進まず、結局ギリギリに。
テントは夜露と結露でびっしょり。乾かして帰ろうと思ってましたが無理と判断し、そのまま袋詰めにしました。



来たときはネコ(台車)を借りて荷物を降ろしましたが、帰りに見たらあいにく使用中だったようなのでバイクを河川敷まで降し、その場でパッキング。
フックが行方不明になるなどしてまたしても手間取り(結局偶然買って持ってたカラビナで代用した)、1時間近くかかりました。


河原の入口はガレた道でしたが、バイクがFTRだったおかげで不安なく通過できました。
あれがVTRだったら不可能ではないにせよ、相当こわごわだったでしょう。


帰ってきて、テントを庭に干して、速攻で風呂に入りました。
本当は近在にある温泉に行くつもりでしたが、もうその気力もなかった。


というわけで反省点だらけでしたが、「行ってよかった」と心底思いました。
火おこしも、テント泊も、寝袋で寝るのも、どういうものなのかやってみないとわからない。
事前にいろいろ調べてはいましたが、調べきれなかった部分もたくさんありました。
そういうことを知れたことが何よりの収穫だったかと…


というわけで、今回持って行ったキャンプ用具を紹介します。

テントは、ケシュアのArpenaz family4。
http://store.decathlon.co.jp/jp_ja/c-00108902-arpenaz-family-41-tent.html
慣れると一人でも設営・撤収ともに30分前後で可能です。
でかいテントはみんなそうだと思いますが、夜露を乾かすのが大変です。
前室もあり、狭さで息苦しくなるということはありませんでした。

寝袋はこれ。
 
-15度をうたってますが、普通の寝間着で寝ることを前提にするなら
5,6度が限界ではないでしょうか。
肌ざわりはとてもいいです。気に入ってそのまま家でも使ってます。

その他、いろいろ持っていきました。またレビューを書きます。
ほぼほぼアマゾンと、100円均一で調達しました。
そのうち100円均一で買ったものの話も書きます。

バイクを買いました

バイクを買いました。


5年前、子乗せ電動自転車を買うための原資に、ほとんど乗らなくなったVTR250を二束三文でドナドナして以来、ずっと自動二輪とは縁のない生活を送っていました。

子供がいるとバイクなんぞ乗れません。もはや乗れないものを売っただけなので後悔はありませんでしたが、バイクに跨った時のあの快感だけはしぶとく残っていました。


新しく買ったのはFTRです。

思えば、初めてバイクを買おうとしていた時、VTRと並行して検討していたのがFTRでした。

当時はバイト先の先輩の「絶対後悔するからVTRにしとけ」という強い推薦を受けてVTRにしたわけですが、新車で購入したのにエンジンのかかりが異常に悪い個体で、冬場にセルを回し過ぎてバッテリーが上がるなどかなり泣かされました。

VTRは走り出せば安定感のあるいいバイクでしたが、私の場合は始動性に難がありすぎ、社会人になった後はどんどん乗る頻度が落ちて、最後はほとんど不動車のようになって引き取られて行きました。


VTRは私にとってオーバースペックだったのかもしれません。

FTRに跨ってみて、やはりバイクも分相応でないとなぁとしみじみ思いました。


購入した夏場はもちろん、秋になっても今のところ始動性に問題ありません。

セルでエンジンがかかるかどうかかからなければ当然押しがけという、乗るたび分の悪いギャンブルをやらされるバイクライフだった私にとって、「すぐにエンジンがかかる」というのは本当にありがたい。

というわけで、これからFTRで出掛けた記録などをつけていきたいと思います。